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韓国ドラマ サンオ(サメ) 資料室

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2話 <完成>

映像を見ながらメモしたものを元に、lilacさんの起こして下さったセリフを合体させて<あらすじ>を仕上げました。




別荘で。
執事に電話をするイス。「心配しないでください」
ソファーには眠るヘウ。
そばに座って心配そうに見つめている。
その時、黒服たちが現れ、イスを抱えて連れ出して行った。
目を覚まし驚くヘウ。

その頃、ヘウの家では祖父が吉村純一郎と一見和やかに対峙していた。
「ジャイアントホテルは凄いね。」「いえ、カヤホテルには叶いません。」
「キム・ユンシクを御存知ですか?」「あぁ竹馬の友だ。」「私の父です。」
驚くヘウ祖父。

ヘウの家の前に車が止まった。
父親が降り、続いて黒服に引きずりおろされるイス、追うヘウ。

吉村純一郎「火事で両親が突然亡くなり、どうしたらいいかわからなかったんです。」
ヘウ祖父「そうだろう」
吉村「日本に行くことになり、急に発ちました」
ヘウ祖父「そうだったか。見知らぬ土地で成功するなんて凄いな。」
吉村「褒めすぎです。でも裏の世界も見てきたので・・・」
ヘウ祖父「叩いて何も出ない人はいないよ。大事なのは今だ。」

イスの頬を叩くヘウ父。
イスはキッと反抗的に睨んでいる。
その間にヘウが立ち塞がる。
「やめて。なんでイスを叩くの?間違ったことなんかしてない!イス!パパに会う理由はないわ!」

ヘウ父「間違ってないだと?俺は最初からお前が気に入らなかった。お前のその目つきが気に入らないんだよ!いいか、今後ヘウに会ったらただじゃおかない!」

イス「わかりません」
イス父「イス!」
イス「僕にどうしてこんなことをするのか理由がわかりません。何も恥ずかしいことはしていないです。社長にどうしてこんな仕打ちをされなければならないのか、どれだけ考えてもわかりません」
イス父「黙れ!私が諭します。申し訳ありません社長。」
ヘウ父「謝らなくていい。明日すぐに荷物をまとめて出ていけ!金ならやる。」
イス「ヘウとはずっと会い続けます。ヘウは僕の友人です。誰に会うかは僕が決めます。」

ヘウ祖父「一体何事だ!」
吉村はことの全てをじっと見つめていた。

家の前で吉村がたたずむイスに声をかけた。
「ハン・イスって言うんだって?会長が孫のように思っていると言っていた。人の言葉は信じないが、オヤジさんをわかってやれ。卑怯じゃなく、上下関係のあるなかでお前の親父がお前を守れるのはあの方法だけだった。俺は吉村純一郎だ。俺たちはまた会うことになるだろう。」
イス「?それ、どういう意味ですか?」
含み笑いをして去る吉村。
イスと別れた吉村の目に一人の男が映っている。

イスの家では妹のイヒョンの文房具を買いに行くと、父が立ちあがっていた。
「僕が行くよ」「いや、私が行こう。」

名刺を差し出している。書いてあるのは「謝った史実を正す歴史学者・カンヒス」
「チョン・ヨンボを御存じないのですか?失望しました。良く御存じだと思っていました。」
「なぜそう思った?」
「そんなことはどうでもいいことです。大事なことは謝った歴史を正すこと。」
「正すだと?」謎の封筒を見つめている。
「あり得ない過ちを犯しながらのうのうと生きている人々、それを見過ごす世の中とでも言うか。そんなものに対する正義感が率直な理由です。」
「時は過ぎ去ることにも意味がある」
「それは過去を振り返るのが怖い人のセリフです。会長のような御立派な方にはわからない恐れでしょう。貴重なお時間をいただいてすみません。」
「何もしてやれなくてスマンな。」
「いえ、真実はチョンヨンモだけが知っています。」

買い物から帰宅したイス父はイスに謝っている。
「悪かったな。お前は悪くないのに助けてやれなかった。行ってくる。待たずに寝ろ。」
イス「父さん、運転気を付けてね。」買い物袋の中から取り出すキティもどきのオルゴール。

車で歴史学者カン・ヒスを送っているイス父。

イスは庭にたたずんでいる。
ヘウ「ごめんね。そしてありがとう。私とずっと会い続けるとパパに言ってくれて。何を探しているの?」
イス「北極星。天空の最北にある星だって付けられた名前でポラリスとも言って、旅の道しるべになる頼もしい星」
ヘウ「道しるべ?」
イス「常に北を示しているから、道に迷った時は北極星だけ見つければ迷わないんだ」
ヘウ「いつも必ず居てくれるイスみたいね。私の道しるべだわ‥あなた。そして親友。
   でね、今夜‥道を見失った人は道を見つけられてない‥」
イス「そうだね」

車から降りる歴史学者 カン・ヒス。
イス父は彼の忘れ物の封筒を見つける。

酒場から出てきたヘウ父は泥酔しているのに自分で運転すると言って車を出した。

自宅に入ったカン・ヒスの行動を、クローゼットの中から見ているダレカが居る。
手にはボールペン‥。

カン・ヒスは冷蔵庫から飲み物をだして一口含むと、封筒を忘れたことに気付き慌てて家を飛び出した。
封筒を渡そうと車から降りて来たイス父とカン・ヒスが鉢合わせした。
イス父「これを忘れて行って‥」
カン・ヒス「ありがとうございます。
イス父「では。」
カン・ヒス「ちょっと待って。私達会ったことありますよね?確かに見た顔だ‥そうだ!その目だ。あなただ。確かにあなただ!何で今頃?あんなに調べただろう!夢の中でも忘れられなかった顔なのに!!!思いだせない?私が思いだせない?」
イス父はその荒ぶる様子に驚いている。
イスからの着信音が鳴っているが電話にでることができない。

酔っぱらったままジグザグ運転をするヘウ父。
人をはねてしまう。
いつも左手にはめているあの金の時計のバックルが衝撃で外れている。

カン・ヒスのアパートから逃げ出したイス父。
車のロックを懸命に開け、今にも泣き出しそうな顔。
記憶が蘇ってくる‥

水の入った洗面器、電気ショックにかけられ、もがき苦しんでいるいるカン・ヒス。
イス父は車を開けることさえできず、泣きながらへたりこんだ。

人をはねたヘウ父。車から降りて茫然と歩く‥手元から滑り落ちる金の時計。
周囲を見回し誰も居ないことを確認して、車に乗りその場から逃げ去った。

階段の上で一部始終を見ている子ども。

放心状態のヘウ父とイス父。

カン・ヒス「確かにそうだ。何で今頃になって‥。夢にまで出てきて苦しんだ顔なのに!」

‥床に倒れ死ぬカン・ヒス。
ボールペンの先をカチリとノックさせ電話する謎の男。
電話で報告を受け、受話器を置くヘウ祖父。

家の前に車を止め、よろめきながら家に入っていくヘウ父。
その後ろ姿を買い物帰りのイスが見ていた。
そして、それら全てを吉村純一郎も見ていた。

自室に戻ってうろたえているヘウ父は無くした時計に気が付いた。

事故現場の処理のために訪れた刑事チョン・マンチョルは時計を拾った。
その時計の裏側には「カヤホテル30周年記念」の文字‥周囲を見回してニヤリとポケットに入れた。

チョン・マンチョル「オ・ヒョンシク検事ですか?どうしてもご連絡しなければならない状況でして。チョ・サングク会長に関してです。」

囲碁を打っているヘウ祖父の前に座るオ・ヒョンシク検事がかしこまって座っている。
上手く処理しとけとヘウ祖父。

イス父は車でカン・ヒスの家に戻ってきた。
封筒の中身を驚いた様子で読むと、ヘウ祖父の着信を取らず、どこかのロッカーに入れ、鍵を握りしめていた。番号22。

イス父ヘウ祖父の前に膝をついている。
イス父「申し訳ありません会長。」
ヘウ祖父「私はこう考える。生きていればたまに訪れる節目がきただけのことだ。そして君はすでに罪を償ったと思っている。過ちを経て多くを悟り、生きて行く知恵を得た人に、いくら努力しても過去は変えられないと毎日実感することは大きな罰だから。問題はどうするかだ。」
イス父「自首します。」
ヘウ祖父「君ならそうするだろう。ただ一つ提案しよう。選ぶのは君だが、イスとイヒョクのことを考えて正しい選択をしなさい。」
(ヘウ祖父はここでイス父にひき逃げ犯として身代わりになることを提案)
イス父「会長の言う通りにします。ただ半日だけ時間を下さい。会わなければならない人が居ます」
出て行こうとするイス父にヘウ祖父が声をかける。
ヘウ祖父「で、文書なんだが。君が持っているのか?」
イス父「・・・・私が‥処理しました。」
ヘウ祖父「読んだか?」
イス父「..........」
ヘウ祖父「読んだようだな。」
イス父「会長、書かれていた内容など信じません。そしてあれが真実でもそうでなくても私には無関係です。会長を尊敬しているのであれがどうであれ死ぬまで口外しません。今回のことでも御恩を受けました」
ヘウ祖父は頷いている。

イスがうたた寝をしている。テーブルには父の為に買った焼酎とつまみ。
「いつ戻ったの?」
「あれこれ支度してくれたのか。一杯やろうと思ってたから良かった」
「飲酒運転するつもり?」
「休暇だ。一杯ついでくれ」
「突然休暇だなんてなんで?」
「会わなきゃならない人が居る。」
「誰?」
「考えてみると、人生の大きな出来事は本当に静かに訪れる。お前の母さんがガンになった時もそうだった。私のせいで病気になったのに、私は気付かず、死ぬ前日にこう言った。これまでどう暮らしてきても、最後は幸せに暮らしてまた会いましょうって。お前達の母さんと会ったら約束を守ったって言う自信があったんだけど、そうできると思ったけど‥」
イス父はそう言うと集中を飲み干して涙を流した。
イスはその様子に驚いて見ている。

ヘウ祖父はヘウ父からひき逃げの報告を聞いている。
ヘウ父「申し訳ありません。もうこんなことはニ度と致しません。ハン運転手の子ども達が住む家は別に用意します。顔を合わせて暮らすのは辛いです。」
ヘウ父は祖父から何度も殴られた。

ヘウの家の前に男が二人待っている。
帰宅してきたイスにその二人が声をかけた。
イス「そんなはずがありません。」
チョン・マンチョル「お父さんが直接自首すると電話をしてきた。」
オ刑事「お父さんは何時に帰って来た?」
イスに話しをして帰ろうと立ち上がったオ刑事がチョン・マンチョルに声をかけた。
「ここにないところを見ると事故車は修理に出したようですね。最新の外車だからすぐに見つかるから良かったです。」

扉の向こうで大人の話を聞いている小さなイヒョン‥手にはお父さんが買ってくれたオルゴール。

オ刑事の言葉を聞いて、ハッとするイス。
「待って下さい!事故ったのは外車?会長の車は国産です。父は会長の運転手です。」

オ刑事「この家の運転手なんだから、会長の車だけを運転するってことはないだろ。」
イス「でも、お父さんは昨日、会長の車を運転‥」
チョン・マンチョル「車出せ。修理業者も探して時間が惜しい。まだ何か話しが?」
イス「父さんは昨日の夜、社長の車を運転していませんでした。」
マンチョル「なんで知ってる?」
イス「探している車を運転してたのは社長のはずです。」
マンチョル「チョ社長が運転しているのを見たのか?」
イス「社長が家に入るのを見ました。車が正面玄関にあったんです」
マンチョル「直接見たんじゃないのか。父さんと見間違ったんじゃないのか?何よりお父さん自身が自分から自首すると言ってきたんだぞ」

死んでいるカン・ヒスの現場検証をしている。

<ここから追記>

「カン・ヒス 年令43才 現在韓国大学歴史学科講師です。 死亡推定時刻は昨夜21時から24時。肉眼で見ると顔にうっ血があり首に圧迫痕があるところをみると、絞殺による他殺かと。

ビョン・バンジン「指紋は?」
「拭いて出たようです。外部からの侵入跡が無いことから面識犯の可能性が。この辺は監視カメラもなく。」
ビョン・バンジン「第一発見者は?」

学生が答えている。
「教授が今日、重大発表があるかから家に来いと‥」
ビョン・バンジン「何のことかわかりますか?」
学生「はぁ、世の中がひっくり返ると言っていました。巨人が倒れてダビデが勝利すると。」
ビョン・バンジン「カン・ヒスさんが作った団体というのはなんと言うか、宗教みたいな?」
学生「違います。謝った歴史を正す為に作られた歴史研究会です。」
刑事「被害者が最後に通話した人がわかりました。それが‥大物です」

イス父はある家を眺めている。
家の中に女性が見える。
その女性を見て何かを思うイス父。
河原で白い菊の花を抱えて佇んでいた。

赤く染まる空。
イスは父が立っていた所に駆けつけるが白い花が残されていた。
公衆電話で話すイス父「私が悪かったんです。他の人は誤魔化しても、私自身は騙してはいけないと、今日になって気付きました。一生罪悪感の中で生きると言うのは地獄です。警察に全て話します。申し訳ありません。会長。」
ヘウ祖父「わかった。ひょっとしたら君が心変わりをするかもしれないと思っていた。」
イス父「申し訳ありません。ですが文書に関する話しは絶対に致しません。お約束します会長。」
ヘウ祖父「気にするな。どうせたいしたことじゃない。英雄気取りの歴史学者が作り出した妄想だ。アハハ」

イスの家の電話が鳴る。
イス「僕がでる!」
父「晩飯は食べたか?ゴメンなイス。」
イス「違うでしょ!父さんじゃないじゃないか」
父「警察が来たか?」
イス「父さんがなんでその人の罪をかぶろうとするんだ。」
父「そうじゃないんだイス。」
イス「そこはどこ?会って話そうよ父さん。」
父「父さんは今日幸せだった‥イス。今日、許しを得たんだ」
イス「それってどういうこと?」
父「後で、後で全部話すから。全部・・・みんなだ」
イス「何を考えてるんです?」
父「自首しに行くってことだ。」
イス「父さんがしたことじゃないのになんでですか!」
父「真実を明らかにする。ありのまま事実を言う勇気が、今やっとできた。お前達が受ける痛みを思ったら父さん本当に申し訳なくて辛い‥それでもイス、父さんはお前達に恥じない人になりたい。」
イス「会おう。父さん、会って下さい」
父「イヒョンを頼む」
イス「父さん!父さん!!」
イヒョン「どうしたの?父さんに悪いことがあったの?」

ヘウの家にやってきたビョン・バンジン、走って出て行くイスを見送る。

ヘウ祖父「独立運動に関する歴史を記録したいと熱望していた友人だから好感が持てたのに、残念だ。」
ビョン・バンジン「あの会長、独立運動の他の話しはなかったのですか?」
ヘウ祖父「論文に関する話しの他に特に話しは無かった。」
ビョン・バンジン「カン・ヒスさんを送ったと言う運転手さんに会いたいんですが。被害者を最後に見た目撃者の可能性が大きいんです。」
ヘウ祖父「個人的な用事で今日は休暇を出しました。
ビョン・バンジン「個人的なことですか?」
ヘウ祖父「個人的なことだそうだ」

クチョン警察署前の横断歩道で空を見上げるイス父。
見上げるとそこには満月。
横断歩道の反対側には帽子をかぶり杖をついた背の低い男。
信号が青に成り渡り始めるイス父。

杖の男がボールペンをノックしながら歩いてきた。
すれ違いざまに足をチクリと挿して行く。
?と振り返ったイス父。
渡りきった警察署の目の前で崩れ落ちる。
うっすら見開く目に映るのは走り寄るイスの姿。

この間イス父が白い菊を持って佇んでいた河原で、遺灰を撒くイス。
参列しているのは執事、イヒョン、ヘウ、オ・ジュンヨン、キム・ドンス。
悲しみのあまりにイスが川の中に入っていく。
ヘウとオ・ジュンヨンとキム・ドンスが懸命に引き止める。
一人川辺に佇み、涙を流すイスの表情に、柔らかい少し前の穏やかな優しさは見えない。
キッと前を睨み、強く拳を握り締めている‥。
ヘウはそんなイスをただ黙って見つめていた。

帰宅したイスとイヒョン兄妹。
イヒョン「父さんの。刑事のおじさん達が持って来てくれたの。父さん煙草吸わないじゃない。」
イス「ちょっと待ってて」
イスはそう言うと隣の部屋で息を殺して泣いている。
ヘウは泣きながら彫刻刀で何かを彫っている。

ヘウ祖父は記念の盾の前に立っている。

チョン・マンチョル「注射器かなんかで毒を注入したみたいなんだ。猛毒だと心臓ショックで死亡するまでいくらもかからない。」
ビョン・バンジン「プロの仕事だね。あ、ハン・ヨンマンがひき逃げ犯だという証拠は確かか?」
チョン・マンチョル「本人の自白があるのに他にどんな証拠が?」
ビョン・バンジン「そうだけど‥いやなに、もう終った事件に文句付けたくはないけど動線が合わないんだよ」
チョン・マンチョル「動線?」
ビョン・バンジン「状況的に、ハン・ヨンマンがカン・ヒスを送って帰る時に事故を起こしたんだけど、事故現場はカン・ヒスの家と会長宅のルートにない。」
チョン・マンチョル「おいおい。お前は毎日警察と家の往復だけか?」
ビョン・バンジン「ハン・ヨンマン解剖結果と交通事故の報告書を見てみよう。」
チョン・マンチョル「担当刑事は俺だぞ」
ビョン・バンジン「俺の事件でもある。カン・ヒスを最後に見たのはハン・ヨンマンだ。つまりハン・ヨンマンは容疑者の一人ってわけだ。」
チョン・マンチョル「お前は容疑者がひとり消える訳だが、俺は突然ひき逃げ事件に殺人事件が加わった。そうじゃなくても頭が痛いのに他人の事件までとはお前良くやるな」

ヘウ祖父「君はどう考えてる?このまま居たらどうだ?簡単なことじゃないが、辛いことは忘れて君は勉強だけしろ。」
イス「ありがとうございます。忘れないです。理由もわからないまま父は殺されました。なのに逮捕された人も容疑者も居ません。じきに未解決事件として忘れられるでしょう。さらにひき逃げ犯という汚名まで背負ったまま亡くなりました。僕は父の為にできることをします。」
ヘウ父「何ができるって言うんだ。アパートが必要なら用意する。」
イス「アパートは必要ありません。すみません会長」
ヘウ祖父「あぁいいいい。」
そう言ってヘウ祖父は立ち去った。
同時に立ちあがったイスにヘウ父が吐き捨てるように言う。
「お前ごときに何ができる」
イス「できないことなどありません。」
ヘウ父「どんなことでもするということか?」
イス「僕が正しいと思う方法でします。そして、これからは誰にも脅されたり無視されたりするつもりはありません」
にらみ合うヘウ父とイス。心配そうに見つめるヘウ。

イスは目撃者を探す為の横断幕を貼っている。
オ・ジュンヨンが手伝ってくれている。
それを見つめる唯一の目撃者の子ども。
オ・ジュンヨンが肩を叩いて慰めてくれた‥

学校で、ヘウがシャガールのオルフェウスを見ている。

「シャガールか?」
「知ってるの?」
「君は毎日この人の本ばかり見てるからね。ほとんど寝ちゃってるけど」
「シャガールのオルフェウスよ。死んだ妻を探して命をかけて地下世界まで降りて行った男がオルフェウス。私の理想のタイプ。」
「それで、妻を見つけたの?」
「うん。でも神様との約束を破ったから最終的には妻を失ってしまったわ」
「どんな約束?」
「現世に帰るまでは絶対後ろを振り返らない。結局オルフェウスは妻に永遠に会えずに亡くなるの。」
「絵は幸せそうなのに」
「だからこの絵が好き。悲しい伝説を幸せそうに描いている」
「ヘウ。君もそうできる?もし、僕に何かあってもがんばって耐えられる?」
「突然何?」
「僕が真実を見つけることはたぶん‥。」
見つめあう二人。ヘウのテーマが流れてくる。

「法大に行くよ。検事になるんだ僕。父さんを殺した犯人を捕まえてゴミのような奴らを全部捕まえて、犯した罪に見合う刑を受けるようにする。」

ヘウがイスの前に握りこぶしを出した。
手のひらを広げるとそこには木彫りの鮫のネックレス。

「贈りもの。私が彫ったわ。見えないけれど浮き袋も作ったの。いつも安らかに息ができるようにって。」
その手は彫刻刀で何か所も傷ついていた‥
その傷を見て涙を浮かべヘウを見るイス。

緩んだ事故の目撃者を探す横断幕を貼り直しているイス。
そこへお祖父さんが孫の手を引いてやってきた。
「孫がおかしな話をする。」「見た。」
「なんだって?」

警察署

「父さんじゃありません。父さんではないんです。事故現場を目撃した子どもが見たのは父さんじゃありませんでした。父さんはその日ネクタイを締めていませんでしたがジャケットを着ていました。子どもが見た人はジャケットを着ていなかったそうです。そして、その人の手から時計が落ちるのを見たそうです。輝く時計です。父さんの時計は革ベルトです。その日は置いて出て行っています。父さんがひき逃げ犯じゃないという話しです。刑事さん、確認してください。」
チョン・マンチョル「オ刑事、確認したんだろ?」
オ刑事「聞き込みをしながら確認はしたんだけど、現場には時計なんかなかった。」
チョン・マンチョル「7歳の子どもの見たって話を誰が信じる?大人だって良く見えない夜間なのに。」
イス「車から降りた人の手から時計が落ちるのを確かに見たって‥話し位聞いて下さい。子どもがなんで嘘をつく必要があるんです?」
チョン・マンチョル「なんであろうと、7歳の子どもの供述は証拠にならないんだよ。」
イス「それでも刑事か!刑事の癖にまともに操作もしないじゃないか!」
収めようとするオ刑事。
ハン・イスがチョン・マンチョルに掴みかかった。
ビョン・バンジンは一部始終を注意深く見ていた。

2001年5/28 韓国大学 ヘウ祖父の公演 <この時代の師匠に聞く。 正しく生きるということ>

「この定義は考えるだけでも言葉だけでもありません。今この瞬間行動し体で実践するものです。私が考える定義の実践は、自身を反省することから始まるのです。
前に進むことだけを考え振り返ろうとしないなら、この社会は病んで行くでしょう。
清算されない過去の歴史によって未だに苦しむ人が多くいます。このような苦痛を繰り返さない為にも、これまでの謝ちをぬぐい去り、正しい≪今≫にしなければなりません。他でもない皆さん、若い君達の手で定義を実践しなければなりません。自身を振り返り、この瞬間を誠実に生きなければなりません。みなさんが正しい時、この社会は正しくなるのです。」
拍手喝さいを浴びるヘウ祖父。
警察ではイスとチョン・マンチョルが取っ組みあっていた。

家ではイヒョンが父からもらったオルゴールを開いている。
流れてくる曲は「星に願いを」。
何かがひっかかるように止まるオルゴール‥イヒョンは直そうと開いて中にあるロッカーのカギを見つける。
それは、イスとイヒョンの父が、例の封筒を隠したロッカーの鍵。

2話終了

予告

「吉村純です。韓国名はキム・ジュン」
電話ボックスごと大型トラックで吹き飛ばされるイスの映像。

少年イスの言葉と重なる大人のイス、吉村純のセリフ。
「北極星のように。道に迷った人の案内になります。そして道案内は別にして、旅人の親友になります。」
吉村の腕の中で涙を流すヘウ。
「あぁ、オッパ‥」
振り返りオ・ジュンヨンに答えるヘウ

*遅くなってすみませんでした。しかも長い(笑) 鮫カフェ、lilacさんのセリフをかなりお借りして補完しました。 lilacさん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございます!*

* 늦어져서 미안합니다. 게다가 길다ㅋ 상어 카페, lilac 님의 대사를 상당히 빌려서 보완했습니다.  lilac님 , 정말로 수고하셨습니다. 그리고 감사합니다! *

カフェに転載したセリフの記事が掲載されているlilacさんのブログ

2話前篇
http://blog.naver.com/ssowonpp/188184118

後篇
http://blog.naver.com/ssowonpp/188184648
by sang-eo | 2013-05-31 01:33 | ☆ストーリー(あらすじ)

韓国ドラマ 復讐三部作「復活」「魔王」に続く「サンオ(サメ)」 ファンによるまとめブログ。  記事が多いのでカテゴリーからお進み下さい。★日本の情報 ☆韓国の情報 @JUN


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