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韓国ドラマ サンオ(サメ) 資料室

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6話

未熟な耳で聞き取っています。
この先、韓国の方が聞きとり書き起こしたセリフ等の記事がUPされたら内容の修正を行います。




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封筒を開き、中の書類を慌ててめくりその中の一枚を引きちぎると少年ハン・イスは
14番のロッカーに一部分を入れた。

オープニングタイトル 6話

ヘウが教えたくれたキムチチゲの美味しい店の前で、吉村純とヘウは雨宿りをしていた。
吉村純は雨の中へ先に歩きだした。
ヘウがその背中を見送っている。
その時、吉村が足をとめた。
雨に濡れながら彼がまっすぐヘウの元へ歩き始めた。 イスのテーマ 悲しい童話ON
「どうかしました?どうしたんです?何か問題でも‥」
ヘウの前に辿りつき、彼女のことばを黙って聞いていた吉村純がヘウの首筋を抱き寄せキスをした。

その瞬間を映すファインダーの音が1回。違う角度からも1回。

何が起こったのか理解したヘウが吉村純を押し戻した。
揺れるヘウの瞳を追うように一緒に揺れ動くハン・イスの瞳。

ヘウは驚き戸惑いあきれ果て、短い溜息をひとつつくと雨の中へ歩きだした。
二、三歩進むと立ち止まり険しい顔で振り返るとイスの元へ戻ってきた。
じっとヘウを見つめるハン・イスの頬を、ヘウが強く叩いた。
イスはそんなヘウの表情さえ一瞬も見逃がすまいとするかのように、まっすぐヘウを見つめている。
吉村を叩いた自分にも戸惑うように、ヘウが雨の中その場を立ち去った。

イスは自分のしでかしたことに呆れ笑いをし歯を食いしばり何をしてるんだと溜息をつきながら小さく首を振った。
その様子をカメラを持って撮影したチャン・ヨンヒ秘書が悲しい顔で見つめていた。

雨が止んだ歩道、携帯を忘れたことに気付いたヘウが迷いながら店に戻りだした。

ハン・イスはピンクの携帯を握りながらヘウが進んだ方に歩き始めたその時、携帯の着信音が鳴った。着信音は<天国と地獄の間> 相手はイヒョンだ。
イスは震えながら通話開始を選択した。
「おねえちゃん!ワタシ!もしもし?」その声にハン・イスがきつく瞳を閉じた。
「おねえちゃん!ワタシ、イヒョン‥」「うおーい!父さんが帰ったぞー!」「父さん、お帰り~」「もしもし?聞こえない?もしもし?」「モシモシ」「兄さん?」ハン・イスは12年ぶりに耳元で聞くこの世にたった一人の肉親、寂しい思いをさせてきた妹の口から発した「兄さん?」の言葉に身を震わせた。
「ジュンヨン兄さんじゃないの?」その言葉にハン・イスが冷静さを取り戻した。
「チョ・ヘウさんが携帯を忘れて行ったんです」「あ~ぁ、携帯忘れて行ったことお姉ちゃんはわかってますか?」「さぁ」「失礼ですが、お電話でてくださってる方はどなたですか?」(兄だと言ってしまえーTT)
イスとイヒョンはヘウの携帯を通して、離れるしか無かった兄妹がほんの数分繋がっていた。
「さっきまで会っていたので渡しときます」「よかったです」
電話が切れる音がして、ハン・イスは混み上がる嗚咽を少し漏らした。

「キム・ジュン代表」ヘウの夫オ・ジュンヨンが傘を持ちながら声をかけた。
「彼女どこか知りません?ここで待ってるはずなんですが」「オッパ!」ヘウが戻ってきて声をかけた。
「風邪ひくだろ?」オ・ジュンヨンが走り寄る。
「携帯忘れたの」ヘウが店内に行こうとした時「僕が持ってきました」吉村純が声をかけた。
ヘウは携帯を受け取ると夫に行こうとそっけなく声をかける。
イスとオ・ジュンヨンが店について当たり障りのない話しをすると、オ・ジュンヨンが送って行く?と声をかける。
ヘウが「タクシーが気楽なんですって。さようなら」と遮った。
「それじゃまた」「はい。お気をつけて」
オ・ジュンヨンはヘウの背中を抱えながら車に向かい、ヘウと吉村の間に流れていた違和感に振りかえった。
吉村はすでに背を向けて歩きだし、自分がどこにいるのか見失っていることに気付いた。
空を仰いでも北極星も月も無く、光っているのは街灯の明かりだけだった。

「キムジュン代表と気分悪くなるようなことあったの?」オ・ジュンヨンが問う。
「事件のことでね。」「だから酒飲んだのか?これからは夫を利用しろ。何がそんなに複雑なんだ?」「秘密よ」「ダメだろ、夫婦に秘密なんて」「オッパには秘密ないの?」「あるよ」「何?」「秘密だ」
ヘウは優しく頼もしい夫の横顔を見つめていた。

イヒョンの家では楽しい夕食の時間。
温かい笑顔の多い幸せな家族‥「父さん、召し上がれ~」「やっぱりうちの娘は最高!」「そうだ、父さん、望遠鏡が当たったの」「そんな高額なものどんなイベントで当たったんだ」「良いコメントイベントで」訝しく思ったビョン・バンジンはイヒョンに後でそのイベント会社について教えてくれと頼んでいた。

帰り道を歩くハン・イス。
後ろからいかにも人相の悪い男が尾行しているのに気付き細い路地に誘い込んでいる。
駐車場で待ち伏せするキム・ジュン「尾行する理由はなんだ?」
殴りかかってくる男、応戦する機敏なキム・ジュン。
足を掴まれた胸の位置が支点になるようにジャンプすると、反動を付けて尾行していた男を蹴り倒した。
倒れた男の頭を右足で勢いよくなぎ払って勝負あり。
心臓の上に足を乗せて問いただします。
「言え!誰が?」「グランブルーホテル ムン社長」
踵で肋骨と鎖骨の間あたりをグリグリ踏みつけ、寝そべる男のポケットから携帯を抜きとると、中にあった自分とヘウのキスショットを確認、SDカードを奪い去った。
携帯を返すとキム・ジュンは黙って歩き始めたが数歩先で古傷が痛んで足を引きずっている。
男が立ちあがり走って「女に気をつけろ」と言い残して逃げていった。

チャン・ヨンヒ秘書は自分が撮影したヘウとイスのキスショットを切なそうに眺めている。
携帯が鳴り吉村純一郎から電話がかかってきた。
「オ・ジュンヨン本部長・・・・」(ボソボソ話すので聞き取りにくいです~TT)
「純には言うな」「ここまでする必要が?」「胸が痛むか?」「正直申し上げて。」「これが純のためだ」「会長がしていることってカヤホテルの・・・・・」「それは重要じゃない。どうやって・・かだ。そのために純が必要なんだそしてそのためにお前が必要なんだ。今日みたいなことがあるから」
振り返った吉村純一郎は座卓の上のPC画面の純とヘウのキスショットを眺めた。

ハン・イスの家。
ザラザラと瓶から錠剤を飲むと、ミネラルウォーターを口に含んだ。
水槽の中では小さな魚たちが泳いでいる。

回想、キムチチゲの美味い<板張り屋>
「実は、ここまで来る間に逃げてしまおうかと考えてたんです。でも友達を思うとそれもできなくて」
その言葉にハン・イスはハッとして顔を上げた。
「‥なんだか代表に会うと結論が変わります。ありがとうございます」

泣きだしそうな表情のハン・イスがソファーの縁から立ち上がり、水槽の中の魚を掴み上げた。

ヘウと夫は、昔ハン・イスと言ったことのある古本屋に来ている。
「弟のひき逃げの話しなんだけど、オッパ許したの?」「突然どうした?話してみろ」「12年前のひき逃げ、イスのとうさんじゃなくて私の父さんよ。」オ・ジュンヨンがその言葉に思わず立ち上がる。
「確かなのか?」「証拠はないけど」「じゃ、イスの父さんとイスは‥」「そこまでは‥」
「もし、お義父さんがそうだとしてお前はどうする?俺がやめろっていったらできるか?」「おじいさなが胸を痛めるわね。」「チョ・ヘウ、大したもんだ。」辛そうに涙声で耐えるヘウの肩をオ・ジュンヨンが優しく抱き寄せ、ヘウがその手に自分の手を重ね、お互いの体温で温め合っていた。

ハン・イスの部屋ではイスがソファーに座り、テーブルの上のヘウ宛ての宅配荷物を、顔の前で手を合わせるいつものポーズをしながら眺めている。

オ・ジュンヨンとヘウが古書店を出てきた時、店の主人が自転車で帰宅した。
いつ来たんだ?」「不用心ですよ」「なんで、本だけだ」「寝る時間だろ」「その中何が入ってるんですか?」自転車の荷台の木製の箱のことをヘウが聞いた。
「あぁ、変わったものじゃない。気を付けていけ」古書店の主は木の箱を撫でながら優しくそう言った。
笑顔で「はい」と挨拶する二人の背中を、古書店の主はポケットから取り出したボールペンをノックさせながら見ていた。

ヘウの自宅では机の上に黄ばんだ染みの多い古い本を開いたまま、ヘウの祖父が首をうなだれて微動だにしない。
「おじいさん、私です~ おじいさん、寝ました?」
声をかけても動かない祖父に、ヘウが慌てて近づいた。
「お祖父さん?」「うう~~~ん」「寝ていらしたんですか」「こんな時間まで仕事してる方が心配だ」
「お祖父さんにお聞きしたいことがあるんです」「何だ?」「もしかして、カン・ヒスと言う人覚えていますか?」「カン・ヒス?」

ヘウの父チョ・ウィソンがベロベロに酒に酔って帰宅した。
水を持ってくると言って自分の仕事をするパク女史だが、表情は冷たい。
オ・ジュンヨンが帰宅した義父に挨拶をしに部屋から降りてきた。
「ヘウは?」「おじい様と話しをしてます」「何の話なんだっ!?」

「今私が捜査している事件と関係があるんです」「どんな?」「はっきりしたことはわからないんですが、カンヒスさんとハン運転手さんと・・・・」

そこへ泥酔したチョ・ウィソンが入ってきた。
「俺の話しか?父さん、僕ちょっとヘウに話しがあります」「話しがあるなら明日にしろ、相当酔ってる」「そうしましょうお義父さん」優しく差し出したオ・ジュンヨンの手をチョ・ウィソンが突っぱねる。
「お父さん」「そうだ、俺がお前の父親だお前は俺の娘だ」「出て話しましょう」「何の話。俺が殺人者だって?そうだ、証拠は見つけたか?」「息子よ!」「父さん、孫娘が僕の話を信じないんです。父さんも知ってるじゃないですか。僕はパッキもできないってこと」
ヘウの父親は良いに任せて父親に泣きつきながら甘えている。
耐えかねたヘウの祖父が一喝した。
その声に息子であるヘウの父親は、幼子のように怯えている。
「最悪だ寝ろ」
「いきましょうお義父さん。」
「ごめんなさい。僕の素晴らしいお父さん、愛してます~♡」
その様子をヘウと祖父は複雑な面持ちで見守っていた。
「さっきの話だが‥」「いいえ、休んで下さい」
ヘウの父親の失態でヘウの祖父とヘウは真実から逃げることができた。

ヘウの祖父は溜息をついて考えている。

チョ・ウィソンを部屋に寝かせたオ・ジュンヨンが水を持ってきたパク女史に後を頼んで部屋を出た。
寝顔を睨みつけたパク女史は枕元にあるキム・ジュンの名刺を持ちあげた。

自室に戻ったオ・ジュンヨンは窓際に立つヘウに声をかけられずにいる。

「父さん!」イヒョンが父の書斎の扉を開き声をかけたがビョン・バンジンは部屋に居ない。
引き出しの中のホッチキス探していたイヒョンは、机の上にある捜査書類に目をとめた。
それはハン・イスについての書類。
イヒョンは吸い寄せられるように書類をめくり中を夢中で読んだ。
事故の写真、血に染まった靴、14番の鍵。
イヒョンが首をかしげる。
「おい!なにしてる?」ビョン・バンジンが慌ててイヒョンの手から書類を取ろうとした時イヒョンが言った。「これ変よ。鍵は22番だった。父さんが好きな番号だから間違わない」「混乱して無いか?確かか?」
現在
ハン・イスの暗い部屋では、イスが22番のロッカーのカギを持って座っている。

回想
駅のロッカーの前で少年ハン・イスは封筒を持って迷っていた。
何かを決め、封筒を開くと文書の中から一部を引きちぎり、それを14番のロッカーに入れ扉を閉めてポケットに鍵を入れ歩きだした。
二、三歩歩いた所でイスは立ち止り、ロッカーの前に戻ると、ポケットから100Wコインを出し、22番の鍵だけをぬいたのだ。
「どこにある‥」 暗い部屋の中でハン・イスは22番の鍵を握りしめて呟いた。

ヘウは自身の書斎でクリアボードにぺんを走らせ事件について考察している。
<ハン・イス 死亡>(とても可愛い文字)

ヘウ祖父の部屋「私の考えではこんなことができるのはあの子しか居ない。どうにかして生きていたのかもしれない。ハン・イス‥あの子の話しだ」

ヘウはクリアボードのハン・イスの名前の横にある<死亡>の文字を消すと<失踪>と書き変え溜息を短くついた。

朝、新緑の中をランニングしているハン・イス。
横から飛び出し、並走し始めニッコリ笑うチャン・ヨンヒ秘書。
イスはその笑顔を見るとスピードを上げて置き去りにする。
そこで置き去りにされるようなチャン・ヨンヒ秘書ではない。
彼女もまた速度を上げ、ハン・イスの後を追って行く。
「はぁーっ!ホント、一回も追いつけないわ」走るのをやめたイスに追いついたチャン秘書が悔しそうに明るく言う。
二人は歩きながら会話を続けているがチャン秘書が大きなあくびをした。「電話してて遅かったんです」・・・
「記憶を無くすのは成功したの?」「しました。」「でも結局その女性は愛したんですよ」「記憶を無くしても彼女は愛することしかできなくて夫自身の姿もそうだったから。そのまま泣けもしなかったんです」

回想
森の中、前を歩くヘウが後ろに回した小さな両手‥

「頭では忘れても、心臓が覚えていたんです」「つまらない話しだ」「私は面白いですよ」
「会長は電話受け取りませんでした?」「沖縄の‥」「受け取った」「あ、ハイ」
ハン・イスは会話を無理やり終わらせた。

ヘウは自身の運転で車を走らせながらキム・ジュンと名乗る彼の強引なキスを思い出していた。
「お久しぶり~」
ヘウが自分の検事室に戻ってきた。
仕事の状況をキム・スヒョンから聞いている時、部長がやってくる。
「結婚式ではありがとうございました。」「新郎のオ・ジュンヨンはどうしてる?」「元気です」「うん。」「それで調査中の案件だが、担当を変われ」「どういうお話ですか?」部長はこの件から降りろとだけ言うと部屋を出て行ってしまう。
戸惑うヘウとキム・スヒョン捜査官。
ヘウが部長の後を追いかけこの事件を引き続きやらせて欲しいと懇願している。
「報告が無かった」「遅れてすみません、今日報告する予定でした。」「会長が被害者の最後の通話相手だと記録にあったろだからだ。君は有能な検事だ。記者にネタを与える必要はない」
肩をぽんぽん叩くと、部長は去っていった。(手に持っていた青い指サック?ズームアップしていたことが気になります。なぜわざわざあんな小物を持たせたのか、ズームアップしたのか。)

ヘウの家の庭では祖父と地方検察長でオ・ジュンヨンの父が話しをしている。
「地検長には今回も親切にしてもらったな」「いえ」「チョン・マンチョル事件、地検長はどう思う?」
ヘウ祖父はにこやかな世間話のヒトコマのように、オ・ジュンヨン父に事件の探りを入れていた。

キム・ドンスがチャン・ヨンヒ秘書につれられてやってきた。
ネクタイや髪型をキメ直すドンス。
「ネクタイがカッコイイですよ」チャン・ヨンヒ秘書が声をかける。
「ところで秘書さん」「チャン秘書と呼んで下さい。」「あぁ、それじゃチャン秘書。社長はおいくつぐらいなんですか?」「社長じゃなくて代表です」「あ~ぁ、もしかして代表はご高齢?私、高齢の人に人気があるんですよ」(お調子者キム・ドンス‥昔からこの明るさは変わらない)
チャン・ヨンヒ秘書の後ろ姿にセクシーダイナマイトなラインを作り、ワォ!とおどけている。
二人はエレベーターに乗り、キム・ジュンの部屋の前でインターフォンを鳴らした。
「代表は個人的な話が嫌いです」「は?個人的な話しをして気分が良くなるんじゃないですか!ん?」
能天気な明るさにチャン・ヨンヒ秘書の両頬のえくぼが大きく揺れた。「んで、何で嫌なんでしょ?」
その時、キム・ジュンの部屋の扉が開く音がした。「始めましてキム・ドンスです!」頭を下げたキム・ドンスを置き去りにして、チャン・ヨンヒ秘書が扉の中へ入って行った。
慌てて後を追うキム・ドンス。

「代表、キム・ドンスさんがいらっしゃいました」
背中を向けていたキム・ジュンがニヒルな顔でこちらを振り向いた。
その若さに驚くキム・ドンス。「始めてお会いします。キム・ドンスと申します!」
ゆっくり階段を降りると右手を差し出した。「キムジュンです」
その手を恭しく握るキム・ドンスの手を、ハン・イスはしっかりと握りしめた。
「行こう」「は?」「行って」
三人は車で移動している。
キム・ドンスは無駄話しを延々続けている。
心配そうに見つめるチャン・ヨンヒ秘書だが、ハン・イスは変わらない明るさに触れ、嬉しそうに窓の外を見ている。まるでどうにもとまらないニヤケ顔を隠すかのように‥
調子に乗ったキム・ドンスがプライベートな質問をするとチャン秘書が即座に止める。
その制止を諌めるかのように、ハン・イスが同級生に質問をした。
「彼女はいるんですか?」「いたらいいんですけど~」「彼氏はいるんですか?」「彼氏ってなんですか彼氏って~女性が好きですよぉ~」「安心したよ」「えぇぇええええ!?」

ヘウの夫、オ・ジュンヨンのデスク。
「ムン社長に電話したのか?」「ハイ。健康状態が悪いようで、当分出てこられないそうです」「どこにいるかわかるか?」「わかります」

グランブルーホテルのムン社長の病室では、キム・ジュンが先に訪れている。
「僕のアクション見事だったでしょ」「失礼した、謝罪します」「寛大じゃないんでね。契約書だ。グランブルーのオーナーにジャイアントホテルがなるっていう、寛大な契約書」「それは‥」「あなたに選択権はない。」「良心はないのか」「あなたにできないことを説教しようというのか?」

オ・ジュンヨンが見舞いの花カゴを持って病院にやってきた。
帰り際のキム・ジュンとばったり出会う。
「ここでどうしたんです?」「知人がいましてね」「お帰りになるんですか?」「ええ。オ・ジュンヨン本部長に話したいこともあるんで連絡したかったんです」「じゃ一杯やりましょう」「いいですね」「うちのホテルにバーがあるんですがいかがですか?」「もちろんです」「連絡さしあげます」
爽やかな笑顔でオ・ジュンヨンが去っていった。
その背中をハン・イスが真顔で見つめている。

イヒョンのカフェ。
窓際に座りヘウとビョン・バンジンが話しこんでいる。
事件の資料を読んだイヒョンは気になって仕方ない。
「おかわりを」キム・スヒョンがイヒョンに声をかけた。
「おかわりはだめなんです」「あ、そう?」「下さい」「ホントはダメなんですけど、ヘウおねえちゃんの知り合いだから特別に入れますよ^^」「ありがとう」「ふふふっ^^」

「それじゃ、オルゴールに入っていた鍵はどこに行ったんでしょう?イスが受け取ったっていう鍵」「22番ってのは絶対なんだイスがハン・ヨンマンさんが入れた文書を見つけて鍵を・・・したのは間違いない」「そうですね」「ところで、イスが文書を見つけたってなんで知ってるんです?」
しまった‥という顔のビョン・バンジン

回想
「この文書だけじゃあの人が父さんを殺したって証拠にならないんです。」

「理由があるんだよ」
「また保管しなおしたんじゃありませんか?ハン運転手の文書をイスがまた保管しなおした。そうすると合点がいきます だから警察から鍵を持ち出した」
ビョン・バンジンが頷いている。
「それはチョン・マンチョルの仕業だろう。そうなるともう無いな」
「で、話していなかったんですが12年前のひき逃げ事件‥」
「何の話しかわかってる。言わなくていい。俺みたいな有能な刑事がわからないと思うか?俺の考えでは二つの事件は話して考えないと危険だ。」「どうしてそう思います?」「ひき逃げでハン・ヨンマンさんとイスを殺すとはどれだけ考えても動機が弱い。一つ大事なことがある。文書。カンヒスが重大なことが世に出ると言っていたそうだ」「それがあの文書と同じですか?」「そうかはわからない」「で、外されたのにどうするんだ」「ここまでにしましょ。会いたい人がいるんです」
車に乗ろうとするヘウをキム・スヒョン捜査官が止める。「まだ続けるんですか」「そりゃね」
キム・スヒョンは神妙な面持ちでヘウを見送る。

12年前の唯一の目撃者の少年が自宅の門からスポーツバッグを持って出てきた。
「私のこと覚えてるよね?」「はい」「話しできる?」「忙しいです」「友達なの!」
その声に少年が振り返る。
「12年前、学生だったそのお兄さん、私の友達なの。」「で?」「そのお兄さん、ひき逃げ事件の証拠を探してたの。私が知りたいのは君がなんで嘘を言ったのか。もしかしたら脅迫されたの?入院費のため?」少年の顔が曇る。「頼んだのは誰?」「知らないおじさん」「おじさん?」

「チョ検事」キム・スヒョンが声をかけた。
「いくらなんでも心配で‥」そう声をかけながらキム・スヒョンが少年の目を見る。
少年が視線をそらしたのを見てヘウの目が光った。
「どうしたの?もしかしたらそのおじさんから連絡来たの?」「あの‥」「後で聞く」
「その人を思い出したの?」
少年の目がキム・スヒョンを捕え、ヘウに無言で訴えている。

ヘウがキム・スヒョンの顔を見た。
キム・スヒョンが溜息をついて視線を逃した。「あなたなの?」「ごめんよおじさん」「この人なの?」

二人が話しをしている。
「チョ検事に言わなくてすみませんでした。」「言わなかったんじゃなくて指示されてたんでしょ」「だから言えませんでした」「わかったわ」「チョ検事のためなんです」「私の為ですって?なんであなたがこんなことできるの?他の人ならともかく」「すみませんでした」「お金の為?うちの父に会ったの?」「チョ検事‥」「事実を言って」「自信ありますか?最後まで手放さず真実に辿りつくと」「誰に頼まれたの?」「地検長です」
ヘウは自分が進もうとしている道に立ちふさがる壁の大きさと、現実問題に動揺を隠せなかった。

ハン・イスの自宅では、イスがシャガールのオルフェウスの前に立っている。

ヘウのデスクにイスの部屋にあった宅配が届いた。

オ・ジュンヨンは帰り仕度をするとヘウからの電話。
「おう、俺だ。良いけど約束があるんだ。ちょっとしたら行く。」

バーではヘウが夫を待っている。
ハン・イスが入口でヘウを見つけ、見つめていた。
視線に気づき振り向くヘウ。
ハン・イスがヘウの元に歩み寄り、ヘウがイスから立ち上がった。
「あの夜はすみませんでした」「大丈夫です。酔った上での失態だと理解してます。あの日のことは忘れて下さい」「そうですか」「ところで、どうしてここに?」「本部長と約束があって」「あぁ‥私が連絡もしないで突然来たので」「一緒でもかまいませんが」「いいえ。オッパには出ても会えますから。それじゃ」

ヘウが荷物を持って帰ろうとしている。
「もし、失態じゃなかったら?失態じゃ無かったとしても理解してくれますか?」

突然の重い言葉に、ヘウは驚き立ちすくんだ。
その顔をキム・ジュンの顔をしたハン・イスがまっすぐ迷い無き顔で見つめている。

6話終了


*きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!失態じゃないからー!ゼーハー
どうなっていくんでしょうか、この二人。イスと重なりまくるヘウの視点。自分はここだとアピールしまくるイス。こういう展開はもっと後で、じわじわひっそりなのかと思ってましたから、ドロドロ昼メロみたいなことになったらどうしましょーーー?事件のこととか色々なこと、このラスト数分で全部ぶっとびましたよ・・・罪作りな構成・・・週末もんもんとしながら過ごせっていうんですか監督ぅぅぅ~
ニュースの中に、ロマンスの中に事件がある作品と書かれていましたが、本当にそんな感じですね。
魔王の時の萌えの無い修行のような切ない苦しさとは真逆の、萌え萌えすぎて修行が必要です。月曜まで叫ばずに冷静に音声を残せる精神力をつけときます。 みなさま、共に萌えましょう。*
by sang-eo | 2013-06-13 01:35 | ☆ストーリー(あらすじ)

韓国ドラマ 復讐三部作「復活」「魔王」に続く「サンオ(サメ)」 ファンによるまとめブログ。  記事が多いのでカテゴリーからお進み下さい。★日本の情報 ☆韓国の情報 @JUN


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