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韓国ドラマ サンオ(サメ) 資料室

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15話

未熟な耳で聞き取っています。
この先、韓国の方が聞きとり書き起こしたセリフ等の記事がUPされたら内容の修正を行います。



チョ・サングクにまつわる回想
世間に見せてきた憧れの善人チョ・サングクこと、チョン・ヨンボ。
書斎だけで見られるチョン・ヨンボの本当の姿

イスの決意
ナイフで襲われた時の迷い無き反撃
父を殺した暗殺者を見つけた時の鬼神のような目

オープニングタイトル ―15話―

兄が妹の位置情報を求めて、自分の部屋に飛び込んだ。
部屋を見回し誰も居ないことを確認して部屋を出ようとした時、目にとまったものに我にかえる。

ゆっくり振り返る。 それは、そこにあってはならないもの・・・
焦り、失意、戦意喪失・・
おぼつかない足取りで、兄は妹に贈った靴だけをテーブルの上に見つける。

震える手で掴み、胸に抱く。
その手にだけない妹の変わりに。

携帯の1番を震える手で押す。
「もしもし?」「イヒョン?」「イヒョンさんが携帯を置いて出て行ったんですよ」
イスは黙って携帯を切るとキム・スヒョンに電話をかけた。

「ハイ。」「イヒョンが拉致された」「え?」「いますぐにイヒョンのバイト先のCCTVを確認しろ」
その声にキム・スヒョンがヘウの執務室を飛び出して行く。

イスが動き出す。
大きく息を吐くと、イヒョンに贈った靴を震える程の強さで握りしめ、瞳に怒りを灯した。

主の居ないチョ・サングクの書斎で携帯がバイブ音を鳴らしている。
「とれ・・とれ・・とれ・・とれ・・チョン・ヨンボ」

ヘウに腕を抱かれ、チョ・サングクがよろよろと書斎に戻ってきた。
ふたりが椅子に座る。

今はチョ・サングクと名乗るチョン・ヨンボが、孫娘を納得させるために嘘の上塗りをしている。
「とうていチョン・ヨンボを許せなかったのだ。遂には母までも・・」(詳細な会話は後日)
泣き崩れる演技の祖父。
チョン・ヨンボと再会した時に殺したと。
「チョン・ヨンボと再会したのはいつなんですか? なんでそんなことをしたんですか?」
「おかしな奴ってのはいるもんだ。で、お前はなんでチョン・ヨンボのことなんか知った?」

祖父の言葉に、とりあえずヘウが書斎を出て行った。
溜息と共に祖父の顔からチョ・サングクの顔に戻る・・

ヘウが書斎を出てきた。
扉を振りかえり、ロバート・ユニの会話を思い出している。

イスがまたチョ・サングクの携帯に電話をかけている。
「なんだ?」

「イヒョンはどこだ?」「それはどういうことだ?」「イヒョンはどこなんだ!今!!!」
イスが靴を握りながら大声でどなる。

「悪い方向に考えるな」「どこなのか言え!今すぐに!お前のことを全て話すぞ」「始めたのはワシじゃなくお前だ」「望みは何なんだ」「ハッハッハ・・お前に私が望みなど無い」
電話がプツリと切れた

その時非通知の電話がかかってくる。
「もしもし 誰だ」「妹は生きてる」「望みを言え」「お前の命、そしてカン・ヒスの文書」「いいだろう。どこへ行く?」「何言ってる。カン・ヒスの文書は持ってないだろ。」「俺が持って行く、約束するから言え」「妹を救いたいなら嘘はダメだ」「事実だ。あの文書の原文は俺の元にある」「吉村会長の所にあるだろ」「何言ってる」「時間が無いぞ。妹はかなり辛いことになってる」「キサマ、イヒョンに手を触れたらただじゃおかないからな」
古書店の主人が通話を切った。

力無くソファーの背もたれに崩れるイス。

その音声を、チャン・ヨンヒ秘書が驚きの顔で盗聴していた。

CCTVを見たビョン・バンジンがヘウと共に訪れたあの男性の住むマンションをめがけて駆けてきた。

その時、暗殺者Xがイヒョンを載せた保冷車が出発し、ビョン・バンジンはぶつかりそうになりながら、その車を見送る・・そこに最愛の娘がいるとは知らずに。

トラックの中のイヒョンは縛られ猿ぐつわをはめられたまま眠っている。

「スヒョン、今から俺が指示するようにしろ。時間が無い」

ビョン・バンジンがイスのマンションの扉の前に立っている。
「チョ検事さん、スマートキーなら管理人に聞くと良いですよ」と言っていたあの男性を思い出している。

イスがアタッシュケースを開いた。
そこから取り出したのは拳銃。
険しい目つきで玄関へ向かうイス。

ビョン・バンジンがインターフォンを押そうと手を伸ばしたその時、イスが扉を開いて出てきた。

お互いに驚く二人。
「話しがあって来た」「今は急いでいるので」ビョン・バンジンがイスの胸に手を当てて行く手を遮る。
「少しだけですから」「急ぎの用があるんです。時間が無いんです」必死に訴えるイスをビョン・バンジンは止められずイスがエレベーターに早足で向かう。

「・・・・イス」
その声にイスの足が思わず止まる。
ボタンを押して中に入るイス。
「待つんだ」
冷めた目のキム・ジュンの顔をしたイスとビョン・バンジンの目が合った。

ビョン・バンジンの携帯が鳴る。
「誰かがイヒョンさんを拉致したみたいです」「ナニ!」「CCTVを確認したんですけどイヒョンさんが追う男が居ました」「男?誰だ」「誰かわかりません」「カメラをキャプチャーして送れ」
ビョン・バンジンはイスが降りて行くエレベーターを見て、自分は階段へ向かう。

キム・スヒョンが車に乗りこむ。
大きく息を吐いて悔しそうにハンドルを叩く。

イスが車で、息苦しそうに走っている。
「うちのお兄ちゃんがすごく辛い時に、私はそんなことになってるって知らずにスパゲティだけ食べてたんですよ」
イヒョンがポロポロと大粒の涙を流しながらそう言う。
イスが頭を二・三度振り、アクセルを踏む足に一層力を込めた。
スピードを上げ、走る車。105km 回転数3000 
(R15マークはありませんが、一般道でこの速度は危険ですから良い子は真似しないように。これは撮影で、速度は合成ですからね。)

チャン・ヨンヒ秘書の携帯に着信。
慌てて出ようとして思いとどまり、笑顔の口元でいつもの声を作る・・全てを知るチャン・ヨンヒ。
「はい。代表」「会長はどこに居るかな?」「今はホテルにいらっしゃいるかと」「わかった」「あの代表、どこにいるか確認しましょうか?」「そうだな、頼む」
イスとの通話を切ると、チャン・ヨンヒが吉村純一郎に電話をかけた。

ヘウが検事執務室ノ椅子に座った。
携帯に着信・・「それ、どういうことですか!」 ヘウが思わず立ち上がる。
「今どこですか?今すぐ行きます」 バッグを取って出かけようとして立ち止まる。

イスが耳にワイヤレスのヘッドセットを付けたまま、ハンドルを握り直しながら疾走している。
「カン・ヒスの文書の原本を探してこい。吉村会長のところにある。」
首を振る・・溜息・・大きく息を吐きだす。
着信、ヘウからだ・・イスは迷っている。

ヘウは執務室でおろおろとイスが電話に出るのを待っている。
「俺だ」「どこなの?今、イヒョンを拉致した人を知ってるんでしょ?もしかして電話するのも大変なの?脅迫されてるの?私を信じてイス。私が助けるから」「お前じゃイヒョンは助けられない」「どういうこと?」「そいつが本当に怖いのは俺じゃなくてお前だ」
イスが通話を切った。

ヘウが走り出て行く。「キム・ジュンの位置情報を携帯にちょうだい」

ビョン・バンジンがイヒョンのバイト先に聞きこみに来ている。
「知ってる人かい?」それはイヒョンにメモを渡した赤いTシャツの男。「いつもゲームしてます」

「今どこだ?」ビョン・バンジンがキム・スヒョンと通話している。
キム・スヒョンはイスの指示で動いているため、本当のことを言えず嘘をつく。

ハン・イスがジャイアントホテルに着いた。
慌てて入っていくイス。
従業員が何人も代表にお辞儀をする。
また着信<チャン秘書>
「あぁ」「会長はホテルのバーにいらっしゃいます」「ありがとう」
イスが会長のスウィートルームの鍵をフロントに頼んだ。
「会長は外出中です」「知ってるよ。頼まれた書類があるんだ」

イスが吉村の部屋に入る。
それを会長の秘書が見つめている。

バーでは吉村純一郎がチョ・ウィソンと飲んでいる。

チョ・ウィソンの提案を吉村純一郎が冷静に聞き持ち上げている。
チョ・ウィソンはゴキゲンになった。

「会長」会長秘書がイスのことを耳打ちしている。
吉村純一郎の目が座った。

イスは机の引き出しを探し諦め、箱を開きUSBのを探している。
PCを開きフォルダの中を確認。
その時、吉村がイスのいる扉の間にやってきた。
直前にチャン・ヨンヒが駆け寄り声をかける。
「会長、ここにいらっしゃいましたか」「なんだ」
その声にイスが気付いた。
そして、吉村純一郎もまた、チャン・ヨンヒが声をかけた意味を悟っている。
「わかった」
低い声で答え、扉を開く。
中に入るとイスが仁王立ちしている。

ヘウが位置情報を気にしながら車を走らせている。

「ここで何をしている。」「父が守った文書の原本は会長が持っていらっしゃるんですか」
「私がいただいていきます」
その言葉に会長秘書が一歩を出す。
イスは腰の拳銃に手をかけ、吉村は秘書を制止した。
「お前たちは出ていけ」「会長ですが」「出て行くがいい」
チャン・ヨンヒが泣きだしそうな顔で会長と対峙するイスを見つめながら心を部屋に残して出て行った。

「どうしたんだ、純」「欲しいものをいただいていくんです。文書、どこですか?」「そんなことをする理由を言え」「会長に聞いておきたいことがあります。もしかして私の事故はチョ会長じゃなくて会長ですか?」「あれはチョ会長だ。私は知っていたからお前を守れた。だからお前を生かしてやれてる」「それが気になっていました。どうして生きていられたのか。生かせることができた機会があったのは現場に居た犯人だけです。」「そいつはお前が死んだと確信した。生きているのが不思議な位の事故だったからな。少しでも遅れていたら、生かしてやれなかった。天がお前に生きて行く機会を与えたんだ」「理解できません。なんでもう一度生きるようにしたんですか?」「覚えてないのか、生きてればいつか機会があると言った言葉を」「機会ってなんのことですか」「俺とおまえは目的が一緒だ。チョ会長を完璧に倒すこと。」「だから利用しようとしたんですか」「お前は利用されるような奴じゃないだろ。」「文書はどこですか?」
イスが腰から拳銃を取り出した。

「会長を失いたくありません」「お前は俺の息子だ、お前が欲しいものは何でも与えよう。命までも」

イスの携帯に非通知からの着信。
吉村純一郎をけん制しながら、イスが電話に出る。

「言え」「文書は見つけたか?」「妹の安否を確認させろ」「お兄ちゃん?うぅ・・」「イヒョン・・」「本当にお兄ちゃん?本当にお兄ちゃんなの?」「そうだイヒョン。お兄ちゃんだ・・イヒョン・・」泣き続けるイヒョンに兄が優しく言う。「どうなってるの?お兄ちゃん、なんで連絡しなかったの?どうして探しに来てくれなかったの?どんなに会いたかったか・・」「ごめん、イヒョン。今、お兄ちゃんが行くから怖がらずに待ってるんだぞ。何も起きないから大丈夫。今行くからな、お兄ちゃんが行って・・」「文書は見つけたか?」「どこへ行けば良い?」「海が好きなんだろ?」「どこへ行けばいいのかって聞いてるんだ!」
イスが叫ぶ。

「クァンジンロ(?)に来い」「わかった」「妹を助けたかったらチョ検事を利用するなんてあ考えは捨てろ」
電話が切れた。 スマートフォンをギリギリと音がする程に握りしめる兄。

ふっと気付くと吉村純一郎は自身の机の前に立っている。
「文書ファイルだ」
小さなUSBを差し出す吉村純一郎。

イスは受け取るとPCに差し込み中身を確認する。
それは紛れもなくあの時見た<チョン・ヨンボに関する真実>だった。

ビョン・バンジンの妻が、夫からの電話を受けた。
「驚かずに俺の話を良く聞け。」「何?」「イヒョンに問題が起きた。」「どんな?」「イヒョンが拉致された」「何言ってるの?」「今すぐ家に行け。もしかしたら連絡があるかもしれない」
驚きのあまりにへたり込み、泣きだすハン・イヒョンをここまで育てた母。
「どうしよう・・どうしよう・・私の娘・・どうしよう・・イヒョン・・」
家に向かって我を忘れて走り出した。

車で走るビョン・バンジンは部下にイヒョンが乗ったタクシーについて調べたか聞き、事を荒立てないようにと頼み、部下はもちろんだと引き受けた。

水を飲もうとしたビョン・バンジンが思い出した。
イスが部屋から慌てて飛び出してきたこと、急いでいたこと、時間が無いと言っていたこと。
「もう知ってたのか・・」

ビョン・バンジンがヘウに電話をかけた。
「CCTVは確認できました?」「ハン・イスの電話番号知ってるな。スタービレッジで会った男性がイスだってお前はもう知ってたんじゃないか。イヒョンがどこに居るのかイスも知ってるんだろ?」「私がイスに・・」「電話番号言えっ!」
流石のビョン・バンジンが動揺している。

イスの位置情報を追ってジャイアントホテルに来たヘウが立ち止まったままビョン・バンジンに答える。
「イスは脅迫されているかもしれないの。誰よりイヒョンを心配しているイスを信じて」と。
ビョン・バンジンはその言葉に答える。
「チョ検事が何をしたかわかってるのか、殺人容疑者だと知りながら保護したんだぞ。お前が教えてくれないなら自分で調べる」「おじさん!」
ビョン・バンジンが通話を切った。

内容を確認したイスが立ちあがる。

「いくらでもコピー可能な文書だ。チョ会長が文書を持ってこいと言った目的は、カン・ヒス宛に文書を送った人物が俺だと確認するだめだ」「そうでも行かなくちゃなりません」「お前ひとりで大丈夫か?」イスが部屋を出て行く。

部屋の外で待っていたチャン・ヨンヒ「連絡するから」とだけ言い残して、イスが行く。
心配で押しつぶされそうなチャン・ヨンヒの横顔を、吉村純一郎が見つめている。

ヘウがジャイアントホテルのロビーでエレベーターを待っている。
到着したエレベーターから出てきたのは父親のチョ・ウィソン。
「お父さま」「お前がどうした?」「ここになんでいらしたんです?」「俺が聞いてるだろ」「後で聞くわお父さま」
ヘウが父の手を振りほどきエレベーターに乗り込んだ。
「そうやってみんなして俺を無視するんだ・・」愚痴をこぼしながら歩く父の背中越しに、イスが早足で出て行く様子が目に入った。

締まりそうな扉を手のひらで止めてヘウが走る。
「アレ誰だ?あいつじゃないか?」
父がヘウの追っている人物を見定めようと首を伸ばした。

「待って!」ヘウがイスに追いついた。
「私はどうしたらいい?どうしたらイヒョンを助けられる?」「お前は・・だ」「一人じゃダメよ。あなただって危ないわ」「関係ない」「一人でどうするつもりなのよ!」「俺を助けたいならこのことには関わらないでくれ」
ヘウを残してイスが車で走り去る。

車でイスを追おうとしているヘウに着信・・オ・ジュンヨンからだ。

オ・ビョンシク地検長の意識が戻ったから病院に行かないか?と誘う夫の話しを最後まで聞かずに急ぎの仕事があると切るヘウ。
突然切れたスマホを見つめ、夫が溜息をつく。

ドンスが車に乗るヘウを見つけ駆け寄るがヘウは気付かず走り去る。
ドンスはそんな車に手を振って見送る。

イスが車で指定された場所へ向かっている。

「どこにいる?」「もうすぐ着きます」「着いたら連絡してくれ。いや、こっちからする」
イスがヘウに位置を知られないようにスマホの電源を落とした。

ヘウが路肩に車を急停車させる。
イスの位置情報が消えた・・
「あの人が本当に恐れているのは俺じゃなくお前だ」
イスの言葉を思い出したヘウがビョン・バンジンに電話をかける。
「私ですおじさん」「話せ」「あのコピーされた写真、おじさんが持ってましたよね」

自宅ではチョ・サングクが囲碁を打っている。
その扉の上には考える人の像・・

「ハン・イヒョンが拉致されたという事実、なぜすぐに報告しなかった?純に時間を与えようとしたんじゃないのか?」
吉村純一郎がチャン・ヨンヒに問う。

「重要なことでしたので慎重になっただけです。」「そうか」「はい、会長」「わかった。出ていいぞ」「あの会長、代表だけでは・・会長が助けて下されば・・」「ひとりで解決すべき問題だ」
心配そうな表情のチャン・ヨンヒ。

カヤホテルではオ・ジュンヨンがロビーを歩いている。
戻ってきたチョ・ウィソンはやっと意識を取り戻したオ・ビョンシク地検長を侮辱するような言葉にも耐えている。
「あぁ、ヘウは一緒じゃないのか?」「仕事があるそうで」「さっきジャイアントホテルで会ったぞ?」「何を仰ってるんです?」「約束が合って言ったらヘウに会った」「仕事って何だ?」「・・ドンスに会いに行ったんです」「誰だって?」「ヘウの友達の」「俺の見間違いか」
オ・ジュンヨンはグランブルーホテルのムン社長が言った言葉を思い出していた。
「夫人とキム・ジュンは普通の関係じゃない」

「着いたか?」「今着きました」「どんなことをしても入れ。時間が無い。」
イスがキム・スヒョンに話しかけている。

「ヒョン・・」「あぁ」「僕のせいです。申し訳ありません」「そんなこと言ってる時間はない。早くやれ」
イスが大きく息を吸い、ダッシュボードを開いた。中にあるのは拳銃。

キム・スヒョンがイスの指示を受け、暗殺者の古書店の主人の妻が居る老人ホームを訪れている。
「ヤン・ソニさんにはお孫さんですか?」「はい。アメリカから今日到着しました」「孫だって記載はないんです」
職員の当たり前の対応に、キム・スヒョンは思いつく限りのストーリーで説得した。

「名前はキム・ジュンか?」「はい、ジャイアントホテルの代表です」「携帯の位置情報は?」
携帯が切られていることを伝える様子を警察を訪れているオ・ジュンヨンが聞いている。
その刑事のデスクにあるCCTVのキャプチャーを見ている。

ビョン・バンジンはイヒョンに声をかけた赤いTシャツの男の車を発見した。
中を覗き込む。
中に誰も居ないことを確認して周囲を見回し、バイト仲間がゲームをしていた話しを思い出し目に止まった<楽ネットカフェ>に走り込む。

オ・ジュンヨンが警察署に来ている。

「事故の関係で・・」と、オ・ジュンヨンが覗きこんでいた画像を消すと、ビョン・バンジンの部下のナ刑事が言う。
「どんな事故ですか?」「地検長のこととは関係ありません」

「チーム長を訪ねてきたんですが・・」「調査中でお話しできることはないんです」
ナ刑事はオ・ジュンヨンが地検長の事故のことでビョン・バンジンを訪れたと思って話しをしている。

ジャイアントホテルではチャン・ヨンヒが心配してる。
ドンスが代表室に入ってきた。
「チャン秘書~ 代表と連絡できませんが・・ん?心配事でも?」「・・・もし・・・ハン・イスさんが生きていたらどうします?」「毎日酒飲んで、話しをして、Wデートして・・で、なんでそんなことを?」「もしもって考えてね」「本当に心配なことがあるんですね・・あのチャン秘書・・週末山に行きませんか?えと、だから・・あの・・その・・なんっていうか・・・僕、チャン秘書を・・・」「私を好きにならないで。いい人じゃないんです・・」チャン・ヨンヒが部屋を出て行く。ドンスはショックでガビーンorz

警察の取り調べ室
「イヒョンはどこだ?」「それ、誰なんだよ」
ビョン・バンジンがイヒョンにメモを渡した男を殴っている。
「警察がそんなことしていいのか!」「刑事じゃなくてイヒョンの父親だ!」
赤いTシャツの男は、バイトとして雇われ、車を対価にメモを渡したと。
相手はマスクをしていてわからないとのこと。

警察署の前、ビョン・バンジンが出てくるとヘウが待っている。
「イヒョンの拉致にハン・イスが関係しているんだな。チョ・ウィソン社長か?チョ・サングク会長か?」「父じゃありません。」「チョ・サングク会長なのか?」「おじさんも知ってるじゃないですか、証拠が無いとどうにもできません」「だからハン・イスからの連絡を待ってるのか?」「コピーされた写真、私に下さい」「一体何を考えてる」「イヒョンのために私ができることをします。」「何をするのか言え」「今は何も言えません。私を信じて下さい。」
「連絡しろ」ビョン・バンジンが写真をヘウに渡す。

ヘウが写真を見つめる。

オ・ビョンシク地検長の部屋では、苦しそうな様子の地検長をチョ・サングクが見舞っている。
「よかった、本当に良かった」「会長のお陰です」「いやいや・・」

ヘウが自宅に戻ってきた。
「病院行かなかったの?」パク女史が聞いてくる。
「おじいさまは?」「地検長の病院へ。戻られたら連絡するわ」「ハイ」
すぐに出て行こうとするヘウの手をとり、パク女史が止める。
「何があったの?」ヘウは厳しい顔のままで書斎に入っていく。

イスの車が海岸に着いた。
スマホの電源を入れ、位置情報をONにすると拳銃を腰のベルトに挟む。
ゆっくり慎重に歩み寄り、運転台が無人なことを確認、荷台の方へ回り込む。
中からイヒョンの泣き声が聞こえる。
「イヒョン・・イヒョン・・お兄ちゃんだ!ちょっとだけ待つんだぞ。お兄ちゃんが出してやる!!」
「う゛ぅ゛~ お゛兄ぢゃん゛・・」イヒョンのくぐもった泣き声にイスが扉を開こうと取っ手を揺さぶる。

・・・・カチャリ

イスの後頭部に突き付けられたのは銃口

 ビョン・バンジンが警察署で打つ手が無くおろおろしていると、ナ刑事がキム・ジュンの携帯がONになったと飛び込んできた。

イスの腰から拳銃を抜き去る暗殺者チェ・ビョンギ。

「望みのものを持ってきた。約束通りイヒョンを放せ」「吉村会長が持っていたのか?」「いや、俺が持ってたんだ。約束通りイヒョンを解放しろ」「お前の命がまだだ」「だが、俺の命はイヒョンが無事に家に到着したのを確認してからだ」「俺が約束を守ると思ってるのか?」「もちろんだ。アンタはプロだ」暗殺者がイスの首を殴り気絶させた。

イスが目を覚ますと辺りは暗く、目の前ではイヒョンがこめかみに拳銃を突きつけられ後ろ手に縛られたまま泣いている。

イスが飛び起きた。
その様子を見たイヒョンの目が驚いている。

「お兄ちゃん・・お兄ちゃんだったの・・」「ああ、お兄ちゃんだ」「なんで今まで来てくれなかったの?どうして今まで言わなかったの?私がどれほどお兄ちゃんに会いたかった・・」「イヒョン・・・ごめん。お兄ちゃんが悪かった。お兄ちゃんが悪いことしたな・・」「ううん。ううん。お兄ちゃん・・・怖い・・お兄ちゃん怖いよ・・・」

暗殺者チェ・ビョンギがイヒョンのこめかみに銃口をつけて言う。
「車に乗れ、エンジンをかけて海へそのまま入れ」
イヒョンが首を横に何度も振る。
「イヒョンをまず放せ」「終わったら約束は守る」「信じられない」「じゃ妹は生きられない」
その言葉に激しく泣きじゃくるイヒョン。
「今すぐ車に乗れ」

ヘウが書斎で祖父を待っている。
「ハッハッハ、どうした?」ヘウが黙ってモノクロ写真を差し出す。
「これはお前のひいお祖父さんの写真じゃないか。」「ええ」「始めて見るがこの隣のは誰だ?」「チョ・インソク先生の息子さんです」

「一体どういう意味だ」 チョ・サングクが低い声で孫娘に問う。
「それはおじいさまが良くご存じでしょう?」

海辺ではイスが両手を上げて車に向かって後ずさりをしている。
泣くイヒョン。
「早く乗れ」
車の方を振り向き、涙を流しながらドアノブn手を伸ばそうとした時、白いキム・スヒョンの車がやってきた。
助手席に乗っているのはチェ・ビョンギの妻・・キム・スヒョンの手にも拳銃。

「イヒョンをこっちへ」
イスが強気な声でチェ・ビョンギに言う。
「夫人を助けたかったらイヒョンを放せ」
「車に乗れ」「え?」「俺の計画に変更はない」

「私はお前が何を言っているかわからない」「イヒョンを無事に戻して下さい」「イヒョンだと?」「イヒョンが無事に戻るなら、おじいさまがどうやって生きてきたか、何を隠しているのか、これ以上はお聞きしません。でも!もしイヒョンに何かあったら、私はおじいさまを絶対許しません。イスが戻らなかったら、どんなことがあってもおじいさまが隠してきた真実を探しだします」

厳しい顔で最愛の孫娘を見る、チョン・ヨンボ。

険しい顔で敬愛してきた祖父を見つめるチョ・ヘウ。

15話終了
by sang-eo | 2013-07-18 17:02 | ☆ストーリー(あらすじ)

韓国ドラマ 復讐三部作「復活」「魔王」に続く「サンオ(サメ)」 ファンによるまとめブログ。  記事が多いのでカテゴリーからお進み下さい。★日本の情報 ☆韓国の情報 @JUN


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