韓国ドラマ サンオ(サメ) 資料室

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19 「サンオ(鮫)」17話レビュー 苦しい内側

「サンオ(鮫)」17話レビュー 苦しい内側
2013-07-2304:04



・仄かな信頼

"それだけ君を信頼しているという話だ。"
ヨンヒを自分の味方に引き込む際にも同じことを言っていた。
吉村は信頼が人を得るのに最も良い方法であることを知っている。
たとえそれが期限付きの信頼でも。
これ以上ヨンヒを信じられないとしても秘書を任せてほしいという彼女の要請を受け入れる吉村。
依然として会長を良く知るひとりだから話をするが、ヨンヒが既に転んだというのはイスが文書を要求したあの日のホテルで知ったのだろう。
彼がヨンヒをもう一度心から信じることももあるだろうが、その心は簡単に切れる糸のようなもの。
過去におこった自分の父とチョ・サングクの悪縁を打ち明けて、もう一度、仄かな信頼でイスさえも操縦しようとしている。

一緒にショッピングをしたり、笑ったり、歩いて、家族計画をする。
無理にむつまじい夫婦の真似をしてでもすでに崩れてしまった信頼を再建築しようと努力するが、関係の実は何個残っているのだろうか。
ジュンヨンが妻をまだ信じられる根拠は、イスが殺人者だということ、自分の父親を殺害しようとしたということ、そんな悪いやつのイスがヘウに対する心は真実ではなく、復讐に向けた利用だからということ。
しかしそんな根拠が負けるほど、ヘウの心をこれ以上信じられないジュンヨン
誰にも利用されないというヘウの言葉を聞くのが怖くて、まだ微かに残っている愛が切れてしまうのが怖い。

ヨンヒが設置した盗聴装置を再び元の位置に戻しておきながら、ヨンヒを完全には信じられないのに、それでも彼女に感謝するイス。
あなたを信じると言う吉村には私もあなたを信じますと言わずにただ"いつも感謝しています"と言うイス。
吉村会長は口で信頼を叫ぶが、イスは信頼を言葉では現わさない。
愛するという話を乱発する人の愛は軽かったり真実で、愛するという言葉を慎む人の愛は重かったり虚しい。
信じていると言っていないイスの信頼はスヒョンとのように重いか、吉村とのように非現実的かである。

・苦しい内側

書店主人チェ・ビョンギがイヒョンの拉致容疑者ということを知るようになったヘウ。
幼い時からの思い出が宿った書店が一瞬にして犯罪容疑者の巣窟に変わる。
人はいつも他人の事情を知りたがるが、秘密が多いの人の胸の内はあまり愉快ではない。
妻が会う男がいて、その男がハン・イスだという事実を知ることになったジュンヨンも、ドンスとともに安らかな時間を作っていた秘書ヨンヒが自身のアラを探しているとことを知ったイスも、自ら良い人ではないと言ったヨンヒのそんな正体を偶然に知るようになったドンスや、父の汚い過去を今になって知ったウィソンや。
いっそ知らなかったら良かったこと。
知っていたならわざわざ掘り起こさなかったこと。

書店の古い引き出しの下で発見した写真。 
一時は拷問技術者だったことから暗殺者であるチェ・ビョンギがハン・ヨンマンを殺したのはさほど難しいことでもなかった。 
殺人の動機はもちろんチョ・サングク。 
チョ・ウィソンのひき逃げをもみ消すためにチョ・サングクが殺人を命令し彼は施行した。 
イスの頭の中はすでにそう整理されていたはずだ。 
そう考えるほうが復讐の動機としてはずっと明確だしこれ以上を知ることは必要なかったかしれない。 
しかしイスの好奇心は危険を冒し一人で殺し屋の隠れ家に入るほど強烈だったのだろうか。

チェ・ビョンギと父ハン・ヨンマンの写真。
卒業式が開かれる学校の前、優しい姿の二人。
拷問技術者だったチェ・ビョンギ。
ハン・ヨンマンを見てびっくりしたカン・ヒスの顔。
同じ位に驚いて逃げていったハン・ヨンマン。
フラッシュバックする拷問の記憶。
ひょっとしたらハン・ヨンマンはチェ・ビョンギの同僚だったことも、あるいはチェ・ビョンギが仕出かしたことを目撃してきた人の可能性もあるだろう。
写真はただある近所に住むチョ・サングクの運転手と常連の本屋の主人が誰かの卒業式に共に行った写真のようでもある。
だが何か釈然とせず、すでに整理されていた頭の中が真っ白に変わってしまう。

ハーデスのザクロ一粒の誘惑に勝つことができず冥土の神の妻として土の中で越冬しなければならなかったペルセフォネのように、人間は好奇心という甘い誘惑に勝てず、いつも真実を掘り出てみるが、残るものは苦々しい後味の外にはなかった。

・計画の完成

レ・ミゼラブル。
沸き立つ革命精神、労働者や農民の荒々しい抵抗。
貧しい人たちの人間愛。
チェ・ビョンギがなぜその写真を大事に保管していて、どうしてイスにくれたのだろうか。
チョ・サングクが彼を消し去るとイスは警告するが、険しい歳月を生きてきたチェ・ビョンギがそれを知らないわけがないだろう。
恩を受けようが弱点を握られようが、彼は長い間忠誠を尽くしてきた。
忠誠の延長であるように、チョ・サングクによりいつ死んでもおかしくないと言ったが、彼にも妻がいて、愛着を持って運営してきた本屋がありヘウのような温かい常連客もいただろう。
写真のようにハン・ヨンマンとも親しいひとときがあったかしれない。

吉村会長の父キム・ユンシクはチョ・サングクの秘密を守ろうとしたが彼を信じなかった。
チョン・ヨンボに対する内容が書かれたノートを大事に保管したのも、地中に埋めてまで守ったことも、いつかチョ・サングクに対抗するためではないだろうか。
父親と同様に吉村もチョ・サングクを倒せる文書を持ちながらその前では親交を維持してきた。
いつ実現されるのか分からない大きな計画のために、2代にわたって準備したキム家族。
そしてその計画は余裕をもって着々と行われている。

いくつかの予測できなかった攻撃に狼狽したとしても、イスの計画は12年間、そして現在も引き続き進行中だ。
チョ・ウィソンに電話をかけて父に抵抗しろという信号を与えるイス。
拉致事件で父子の関係を広げ、事業の件で主導権争いをたきつけ<チョン・ヨンボの真実>をチョ・ウィソンに送りいつでも私の手で暴露することができるように作って。
感心なほどにイスの思惑どおりに着々と動いてくれるチョ・ウィソンのおかげで、チョ・サングクの心理状態をかき乱すという計画はずっと進行される。

もう残った計画はヘウ。
本人は違うと話したが、すべての事実が明らかになる場でも、孫娘にだけには違うような飾るのを見れば依然としてヘウはチョ・サングクの弱点だ。
息子から嫌われ主導権攻撃を受けるだけでも苦しい彼に、最も苦痛なのはヘウの審判であろう。

しかし大丈夫だろうか。
真実を明らかにしろという言葉に自身の血縁にできないことをしている彼女が。
哀れみあるいは愛のために家庭を振りかえらない彼女が。
私身体も顧みずこの闇の中に喜んで共に飛び込む彼女が...


※本レビューの説明、例、推測などについてはレビュアーの意見で、ドラマの内容と異なる場合があります。

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by sang-eo | 2013-07-28 09:46 | →シャハールの水族館 和訳

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